中学受験で御三家の合格者数が重視される理由

中学受験で御三家の合格者数が重視される理由

中学受験塾では、いわゆる御三家の合格者数を大々的に誇示する傾向があります。

実際は筑駒(筑波大付属駒場)や渋幕(渋谷区学園幕張)、豊島岡など他にも偏差値の高い学校はあるのに、男女御三家の6校だけ取りざたされるのは何故でしょうか?

これには一応理由があります。

ダブルカウントがない

男子御三家(開成、麻布、武蔵)と女子御三家(桜蔭、女子学院、雙葉)は、いずれも入試が2月1日の1回のみ開催されます。そのため、この6校の合格者にはダブルカウントが発生しないのです。

1人で開成と麻布に受かったりということはないので、御三家合格者数は、塾から難関校に行った人数が一目で分かりやすいという利点があります。

ここに筑駒(2月3日)、渋幕(1月22日、2月2日)、豊島岡(2月2日・3日・4日)などを入れてしまうと、例えば「渋幕、開成、筑駒に全部合格した子」や「渋幕、桜蔭、豊島岡に全部合格した子」が1人で3人分カウントされてしまいます。難関校に何人が受かったかという話が分かりにくくなってしまうわけですね。

東大合格者数も同じこと

同じことが大学入試でも言えます。「東大合格者数」は毎年世間で大きく取り上げられますが、早稲田大学や慶應大学のランキングは見向きもされません。

仕組みは同じです。例えば早稲田大学は学部ごとに入試日程をずらしています。2月15日が法学部、17日が文学部、19日が教育学部、20日が政経学部、21日が商学部…といった具合です。なので、早稲田ならどこでもいいから受かりたい!という子は、全部受けるんですよね。その結果、1人で早稲田に3回受かるみたいなことが普通に可能です。

しかし国立大学というのは全部2月25日に入試をやるので、1人1校しか受けられません。1人で何校も受かることがないため、東大合格者数は貴重な指標となるわけです。

なお「東京一工」(東大・京大・一橋・東工大)というくくり方もありますが、こちらも4校とも国立だから合格者の重複がないのが特徴です。

一部塾の御三家偏重はどうなのかなあと思うところもありますが、まあそれとは別の話として、御三家合格者数はそれなりに意味のある数字ではありますよね、という話でした。

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