子供向けプログラミング教材の特徴と効果的な使い方

子供向けプログラミング教材

ここ数年、小学生向けのプログラミングの教育というのが話題になっています。

ここでいうプログラミングというのは、パソコンで動かすプログラムを自分で作ることです。

小学生向けのプログラミング教材は、英文でプログラムを書くものではなく、簡単なマウス操作で視覚的にプログラムするものが主流となっています。

今回の記事子供向けプログラミング教材の特徴と効果的な使い方では便宜上、前者を「子供向けプログラミング教材」、後者を「大人向けプログラミングツール」と呼びます。子供向けで有名な言語はscratch(スクラッチ)など。大人向けで有名な言語は、python、C++、Javascript、PHPなど。昔はBASICなどもありました。

大人向けプログラミングツールの例

こんな感じのやつです。

▲この写真は拾い物

 

難しそうですね。子供ができるとは到底思えません。そもそも、英語がある程度分かっている必要があります

子供向けプログラミング教材の例

いっぽう、最近話題になっている子供向けのプログラミング教材というのは、こんな感じです。

 

左に書いた命令に従って、右の画面でキャラが動いたりします。左の命令も、メニューからドラッグ&ドロップなどで持ってくるだけ。視覚的に操作することができるというのが特徴で、国語や英語などの言語能力を獲得する前の年齢でも取り組めるというのが特徴です。

子供向けと大人向けの比較

例えば「選択肢の5番を選んだら正解、それ以外なら不正解」を出す操作は、普通のプログラミングではいわゆる「if文」を使って記述します。例えばこんな感じです。

if (A = 5) {
document.write(“正解!”) ;
}

else {
document.write(“不正解!”) ;
}

 

それが、子供向けのプログラミング教材では、「もし・・・なら」と書かれた黄色いブロックをドラッグ&ドロップで持ってくるだけでOKです。

 

こうやって比べてみると、確かに簡単そうですね!

子供向けプログラミング教材は何のためにあるのか

様々な考え方があるとは思うのですが、僕の個人的な考えはこんな感じです。

子供向けプログラミング教材というのは、それ自体を使いこなしてプログラミングをバリバリやろうというものではなく、大人向けプログラミングの基本的な考えを理解する手助けであると考えています。

その理由は、子供向けプログラミング教材ではできることが限られているからです。

しかし、子供向けプログラミング教材で大作を作らせるケースをよく見かけるのが気になっています。

プログラミング教室のプログラミング

子供向けのプログラミング教室などでは、スクラッチを使ってゲームを作ったり、ロボットを作ってプログラムで複雑な動きをさせたりします。

ゲームを作らせる場合は、簡単なゲームを作って一通りの基礎を学んだら、どうしても次は複雑なゲームや大作を作ってみようという話になってしまいます。しかしそこでいくら上手になっても、仕事で使うプログラミングの技術はそう上達しません(ゲームを作るのが上手くなるかもしれませんが)。

また、ロボットを使う教室では、ロボット本体を作る方に時間を採られすぎて、肝心のプログラミングの能力は獲得できにくい場合があります。中には電子工作の作業が大半になってしまったなんて例も。

それもそれで手先が器用になるし技術も身に付くので悪くはないのですが(僕は好きです)、仕事で使えるプログラミングをゴールとするならば、横道に逸れてしまっている感じになります。

  1. プログラミングというものの考え方を知りたい → 子供向けプログラミング教材
  2. ゲームを作りたい → 子供向けプログラミング教材
  3. ロボットを作りたい → 子供向けプログラミング教材
  4. 将来仕事で使えるプログラミングを身に着けたい → 大人向けプログラミング

時代はITだとかAIだとか言われている昨今の文脈でいえば4番目のやつが大事なのではと思うのですが、1~3番目の方に目的がすり替わってしまっていることが多い気がします。

プログラミングには英語と数学が必要

本格的なプログラミングをするには、英語と数学の知識が必要になります。

最近英検の勉強をしたり、数学を中1以降の範囲まで進めている裏には、プログラミングを意識していることもあります。(まだ実際にやってないので断言はできませんが、数学は文字式とか代入の概念が分かっていればいいかと思います)

今すぐやらせようとは思っていないのですが、とはいえ5・6年生あたりになったら忙しくてできなそうなので、早いうちに一度やらせてみたいなとは思っています。

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