ということで、四谷大塚の4年生のカリキュラムを走破しました。
結果をまとめます。
週テスト平均点と平均順位
算数 | 国語 | |
---|---|---|
上巻(2月~7月) | 85点(23位) | 77点(69位) |
下巻(9月~1月) | 77点(74位) | 88点(26位) |
4年生の週テストは算数と国語の2教科のみで、各100点満点です。
上半期と下半期で算国の得意が完全に入れ替わりました。
算数は、下半期は時間切れで解けないことが多かったようなのですが、それはみんな同じようです。とびぬけて悪かった2回を除いた平均は81点(30位)なので、成績が徐々に下降しているということではないようです。
ちなみにその2回の単元は「立方体と直方体の体積」と「円とおうぎ形」。どちらも図形なので、単に練習回数が少なかったためでしょう。今はもう苦手ではないと思います。
国語の下半期は(上半期途中からですが)、記述で点が取れるようになってきました。記述は毎回2問くらい出て、配点は20点分くらい?
最初の頃は記述であまり点数が取れてなかったので、部分点を稼ぎに行く練習をしました。テストで好成績を取るためのテクニックとしてではありません。一般的に記述問題では、作者の意図するいくつかの要素を探して書き出すことになります。それらが全部見つからなくても、できる範囲で答えになる要素を集めてみてね、それで文字数足りないならまだ要素があるのかもね、みたいなことです。
組分けテスト
5週ごとに1回まとめの回があり、その週のテストは組分けテストという名前に変わります。組分けテストは算数200点、国語150点、理科100点、社会100点の550点満点となります。
算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
上半期 | 178 | 131 | 90 | 81 | 478 |
下半期 | 174 | 122 | 93 | 88 | 477 |
ずっとSコースで、クラスは10回中7回がS1(最上位1.x%)でした。
落ちた3回は全て計算ミスだったので、計算はちゃんとやった方がいいと思います。
組分けテストによって所属クラスが変わるので、結構ガチガチに対策する子が多いようですが、うちは基本はテキストを1回解くのみ。
これは、下手に対策をしてしまうと、「その時だけ覚えた状態」でテストに臨んで高得点を取り、すぐに忘れてしまうからです。こうなると、正解した問題が長期記憶に入っているか、それとも短期記憶だったのでテスト後すぐに忘れてしまったか、判別が出来なくなってしまいます。
組分けテストは本来、実力テストではなく、確認テストです。抜けを調べるためのものなのに、対策してしまうと抜けが分からなくなってしまう、というわけです。
(一般論としては、対策するのが正解です。テストに向けてがんばるぞという気持ちを利用して、普通だったら気乗りのしないような勉強や暗記を、勢いで取り掛かれるからです)
実力テスト
4年生の間には1回だけ無範囲のいわゆる実力テストがありました。「志望校判定テスト」です。
こちらは一桁順位でした。
範囲の決まっていないテストでも普段と同じような点を取ることができ、順位と偏差値は年間で最も良い数字となりました。
昔は覚えていたのに、忘れてしまっていた、というのが(このテスト上においてですが)無かったのが良かったです。
テストの結果の見方
テストの結果が返って来た時、うちでは点数を主に見て、順位も少しは見ますが、偏差値は一切見てません。母集団の規模を考えると、偏差値は「できない子がどれくらいできなかったか」を示すものでしかないからです。
他の子と比べてどのくらいできたかという相対的な指標としては、間違えた問題について、1問ごとの正解率を見ています。
それと、凡ミスや計算ミスは心の中で正解に含めて成績表を見ます(問題の見直しはします)。逆に偶然当たった部分は不正解に含めます。点数が取れたかどうかよりも、子供が理解していない部分はどこかで見るようにしています。
勉強方法
通塾はせずに、四谷大塚の動画システム「予習ナビ」で勉強しました。やり方は徐々に変えて行き、最終的にこんな感じに。
- 算数…自力で問題を解いていき、分からないものは僕が解説。「例題→類題→練習」で1時間、「実戦→最難関」で1時間程度。(最初の5回くらいは予習ナビを見てた)
- 国語…予習シリーズの知識問題と、サブテキスト「漢字と言葉」で合計1時間。文章題は全飛ばし。(最初の15回くらいは文章題を解き、予習ナビも見てた)
- 理社…「予習ナビ1.5倍速→ノートにまとめ→予習シリーズ各単元最終ページの要点チェック→演習問題」で各1時間半
多分、普通に予習シリーズをやる子と比べると、勉強時間はかなり少ないと思います。その割に成績が安定しているのは、去年以前に土台を作ってあったことが大きいと思っています。
- チャレンジタッチ・スマイルゼミで5年まで4科目履修済み
- 算数は高2まで履修済み(計算だけでなく全範囲で)
- 本を読むのが大好き 読むのが早い
- 科学館などの、ためになる系の遊びに行きまくった
- どの教科も興味があり、楽しく学んでいる
- 座学は短い時間で効率よく終わらせると得、という意識がある
- などなど
勉強時間・通塾時間
予習シリーズにかける時間は、毎週6時間くらいということになります。
通塾すると往復時間等のロスが大きいので、現時点ではこの方法で良かったと思っています(中学受験方面の勉強をするならば)。
僕が後悔に近い疑問を持っているのは、中学受験方面の勉強をすべきだったのかという点です。この勉強をしたことと引き換えに、中高方面でやりたいことがたくさんあったのに、そちらをやっていないことになります。
これから始める人へのアドバイス
2年生以前の子については、予習シリーズなどの中学受験教材で先取り学習をするよりも、上に書いたような「将来学ぶ時にスムーズに学べるための土台作り」の方が大事だと思います。
で、ここからは現在3年生で、2月から予習シリーズを学ぶ子について。
予習シリーズは1週間ごとに「1回」を学んでいきます。次々と新しい回が迫って来るので、苦手な所をゆっくり復習する時間も少なく、慌ただしいと思います。(TOEICを受けたことある人は、あのリスニングみたいな感じ)
まずは何曜日に何をやるというのを決めてしまうと、ペースをつかみやすいと思います。
それと、祝日や春休みなどで苦手を取り戻すことができます。まあ折角の休みまで勉強に使うのはどうなのかという話はありますが、それも含めて休みを上手く使うことがポイントにはなると思います。
もしもうまく回せず時間が足りないようなら、バッサリ何かをやめてしまうのも手。理社の手を少し緩めるとか、算数の難問まで行くのを止めるなど、様々な手がありますが、中には漢字や計算をやめるみたいな「やっちゃいけないダイエット」的なものもあるので注意が必要です。
コメント
おてうさん
こんな至極の記事を書いて下さるとは、本当にありがたい事です。
私にとっては最高のタイミングで欲しかった記事です!
一つお願いがあるのですが、「テストの結果の見方」から「これから始める人へのアドバイス」を引用して、我が家としてどのように参考になるかという趣旨のブログ記事を書くことを許可いただけないでしょうか。
ご迷惑でなければお願いいたします。
>博士さん
ありがとうございます!
お役に立てたらよかったです。引用はご自由にどうぞ!
おてうさん
ありがとございます!
本当にいつも参考になります!